繊細さに隠した強さ、奇跡の邂逅「イヴは夜明けに微笑んで―黄昏色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)」

これはやられた!
ラノサイ杯での高評価で気になってゲット&リード。
最初は「ふんふーん」って感じでパラパラ読んでたんだけど、中盤あたりに気付けばなぜかガッチリ入りこまされてる!? 無害でありふれたジュブナイルファンタジーっぽい、というかむしろそのまんまなハズなのに……ッ!
登場人物に注がれる暖かな視線と、たおやかに紡がれる描写が、読んでてちょっと不思議になるくらい心に揺さぶりをかけてきます。一瞬「最近オレ疲れてんのかな」と考えてしまうくらいのクリティカルな効果。
自分的には絶対に好きじゃなさそうなジャンルなのに、高評価を与えざるを得ないという裏切りの快楽。これがあるからラノベはやめらんないんだよなぁ。