インドネシアのロボットぬりえ

久しぶりにスキャナを接続したのでついでにスキャンしてみた。
バリ旅行したときにスーパーで買った「ロボットぬりえ1〜3巻」。一冊30円くらい。
メカデザイン界の暗黒大陸、驚愕のインドネシアンテクノロジーの一部を紹介しよう。

1巻表紙。
最初の巻の表紙からして、もうすでにロボットじゃない。これはハングオンするプロレスラーですね。原画の時点でかなり微妙だった絵を、よせばいいのに肌色で塗っちゃったのが敗因。

2巻表紙。
グロっ! ロボットというよりは機械獣と呼んであげたくなる禍々しさ。しかも半笑い。絵的な敗因は噴射するジェット部分を塗らなかったこと。

3巻表紙。
微妙〜。たぶん発想の根っこはUFO状態のグレンダイザー。全体をロケットに見立てたところまではいいんだけど、進む方向とロボっぽい部分の向きと先端の炎が無理すぎ。ハロウィンのかぼちゃレベルのツラも気分を盛り下げます。

とりあえずデザイン的にいろいろ言いたいことはあるけど、グワッと向かって来るポージングの迫力だけは評価したい、評価したいのになんで下のパーツと布を付けちゃったのか。そのせいで一気に置物化。

あー、タイとかにこうゆうデコトラってゆうか山車がありそう。なんにせよ塗るほどのもんじゃないのは確か。

高床式ガウォーク的なもの。本体の内部には穀物などがぎっしり備蓄されてそう。アオシマのプラモでもこんな感じで砲台に足つけたようなのがあった気がする。自由度の高い合体ロボのオモチャを子供にあたえると絶対こうゆうの作るよね。

ガンダムなどに慣れてしまった我々を「そもそもロボットの顔ってなんだろう。」という素朴な疑問に立ち返らせてくれるデザイン。機械獣にもこんなのがいたはず。積み木度高し。軸のないキャタピラ車輪のちくわぶっぽさもポイント。

ボールですね。関節の蛇腹を描くのが意外と楽しくて、気がつけば関節だらけに。でもまぁいっか。な微グロデザイン。

普通にグレンダイザーっすね。間がもたなかったのでまったく同じのを2体描いちゃったところと、死んだハトのような目が忘れられない一枚。

3冊で全48体のロボット中、いちばんロボっぽいのが彼でした、ふくらはぎが不可能物体になりかけてるのがかわいい。

あーこれはアレですね。金と白の。あんまり似てないのに、ぬぼっとしたたたずまいだけでソレとわかるところがすごい。

おぉ、結構かっこよく仕上がったような気にさせるデザイン(注:錯覚です)。ここまで見てればわかるけど、全体的に木と石の質感なんだよなぁ。で、こうゆうマスクデザインが多いので必然的に「民芸品調」になりがち。

よせばいいのに石っぽい模様を描いちゃった。多分自分でもわかってるんだけど止められないんだと思う。朴訥フェイスと膝パーツにも注目。

「そうだ! 関節にローラー仕込んだらカッコいいんじゃね!?」と思ってしまったら全ての関節をローラーにしないと気が済まない。顔とかはどうでもいいのでとにかく関節をローラーにするんだ!

なにからなにまでマヌケなデザイン。最後の最後に魔が差して書き足したと思われる「足の裏パーツ」が最悪な居心地の悪さを演出。実はネコミミメイドロボかもしれない。

なんだこのポーズ……。あと靴が普通に靴すぎる。

メカデザイン史上に残る部族っぽさ。彼以上に「生贄」「火あぶり」などの単語が似合うロボットは今後デザインされないと断言しておこう。6コ上のC-3POに影響された形跡あり。武器?

サルですね。
自らを持ち上げてしまいそうなシッポ部分のデザインはあまりにも斬新。蛇足なカカトも好き。

デジロック(死語)のジャケにもってこいですね。デジタル・ロッキン・ビーツ!