DDD 1 (講談社BOX)

DDD 1 (講談社BOX)

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「おァ!?」と思わずページを戻ってしまうようなトリッキーな構成に翻弄されっぱなし。若干ズルいし使いすぎな気もするけど構成の精緻さと奇怪さは現状比類の無いレベルだと思う、ちょっと瓶詰地獄あたりの夢野久作を連想してしまった。
今回はいつもの奈須きのこ節よりは登場人物が多少人間寄り、そのかわり、というかそのおかげで変態度高し。
密室の中、椅子に縛り付けられた自分に向かって、両手に酢と糸ノコを持ったパン1巨デブが近寄ってくるというシチュが最高に最悪。酢ってなんだよって? ……「調味料」に決まってんだろ!
テクニックも凄いしハナシも面白かったけど、盛り上がるシーンとシーンの間がやや長いかなぁ。
読み終わって気づいた、これ続くのね。よく見りゃ表紙にも「1」って書いてあったよ……。