まどろむように君と―されど罪人は竜と踊る〈7〉 (角川スニーカー文庫)

まどろむように君と―されど罪人は竜と踊る〈7〉 (角川スニーカー文庫)
最もさらっと読めるされ竜がこの7巻。短編集が続くと5巻の大惨事なんかすっかり忘れてクソエグエグしい話が恋しくなる病。
あんまりされ竜っぽくないけど音楽家の話が今回のイチオシかなぁ。文学というメディアで音楽というものをこんなふうにも表現できるのか、と純粋に驚かされた。そのへんはまさに浅井ラボ節全開。恥ずかしげもなく芸術の根源から神々の寵愛を語るそのさまは、ダンセイニ卿・五十一話集最終話の「夢と戦争*1」を思い起こさせる。そしてクライマックスへと至る展開は非常にラヴクラフト的な盛り上がり。ギギガユも霞む出来。
数えてないけど翼将全員出揃った?

*1:歌と戦争、と間違えて覚えてたせいもある