実力派が紡ぐヤバめな世界「紅 (紅シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)」

紅 (紅シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

紅 (紅シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

学業の傍ら探偵業を営む主人公の元に、大財閥のワガママお嬢様をかくまってくれ、という依頼が舞い込んでさぁ大変! と書くとなんだかありきたりに聞こえるし、読まずになんとなくそんな印象を持ってる人も多いんだろうけど(実際そう思ってたし)、フタを開ければブッ飛んだ設定を詰め込みながら、高い完成度で楽しませてくれた見事な娯楽作でした。この人は作風に力強さと安定感があって、安心して楽しめるなぁ、なんか久しぶりに「娯楽作を読んだ」って気分になったのが不思議。電撃とか多めな人にはちょっぴり新鮮な感じがするかも。講談社系の雰囲気もある。
イカれた登場人物しか出てこないのもポイント高し。