少女ファイト(1) (KCデラックス)少女ファイト(2) (KCデラックス)

少女ファイト(1) (KCデラックス)

少女ファイト(1) (KCデラックス)

少女ファイト(2) (KCデラックス)

少女ファイト(2) (KCデラックス)

あんまりにも書店がプッシュするので読んでみたらやっぱり面白かった。
ダイナミックなバレーボール漫画でありつつも、丁寧に人物を描いてゆくことに特化したまったくムダのない精緻な構成に驚く。
日本橋ヨヲコ氏の作品は初めて読んだんだけど、描線は限りなく独特、イラレやってる人ならわかると思けどパスっぽい。その描線を用いて徹底的に漫画的な曖昧さを排除したキャラデザもユニークだ。中学高校のバレー部の話なのに強豪選手がことごとく魔人っぽいレベルの禍々しさなところも好印象*1。人体パースフェチとしても時折ハッとする構図を、一切の逃げを許さずに描き切ってしまうところなど、画作りに対するスタンスそのものがユニークなのか。
うーん、確実に面白いんだけど、評しにくいし薦めにくいんだよなぁ。個人的には長谷川さんと犬神先輩押しで。

*1:思わず「勝負師伝説 哲也」を思い出す