アリフレロ―キス・神話・Good by (集英社スーパーダッシュ文庫)

トンガってんなぁ!
書店で手にとってパラッと中を確認し、文体の特異さに驚愕そして購入。こいつぁ危険な匂いがプンプンしやがる。内容は異能のモノどもが戦ったりエクストラバガンザったりグランギニョルったりといった趣き。αキス、1234(クレイジー)、①②③④⑤⑥⑦⑧⑨。飛び交うジャーゴンと、過剰なレトリックを駆使したストレンジで装飾的な文体が超とっつきにくく、なおかつ状況描写も不明瞭、だけど意外とすんなり読めるのは不思議不思議、未知の感触。ただし特異すぎるので人にはオススメしません。「凄くてダメでそして愛しい」という意味ではぼくと魔女式アポカリプス (電撃文庫)にちょっと似てるかなぁ。ダメでもいいので凄いのを探してる人ならばあるいは。個人的にはこうゆう作品こそ高評価したい病気です。
ちょっとググると著者の中村九郎氏はこれが3作目で「これが一番読みやすい」ともっぱらの噂。すげぇな。