学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 1 (角川コミックス ドラゴンJr. 104-1)

面白い!
皇国の守護者の著者にして元アナログSLGデザイナーの”架空戦記作家”佐藤大輔氏原作の「正統派ゾンビもの」。
作品の舞台に極限状況を用意してもそれを描ききることのできる力量の持ち主は少ない。「え? そのシーンの描写それで終わりでいいの!?」という作品が多いなか、この作品の濃さは際立っている。パニックに感染した人間の行動など、「ゾンビもの」というカテゴリの中で「みんなが見たがっているもの」にも敏感なのが嬉しい、「お約束」は様式として守る決まりだから「お約束」なのだ。
絵的にもいろいろとけしからん感じで、極限顔も上手いし。
急造火器を入手して俄然輝きはじめる小デブのオタク君の名前が「平野コータ」なのはご愛嬌。ヒラコーは多分死ぬなぁ、ヒラコーだし。
あとは佐藤大輔氏がちゃんと完結させてくれるのを祈るしか。