轟拳ヤマト (1) (CNC COMICS (い1-1))

轟拳ヤマト (1) (CNC COMICS (い1-1))

轟拳ヤマト (1) (CNC COMICS (い1-1))

中央公論新社の書き下ろしコミック、というまったく未知のフィールドに手を出してみる。
この地球に、先史文明が残した「大陸間を結ぶ途方もなく巨大な橋」という遺跡があったとしたら?*1 というパラレルワールド的な世界設定のもとに、架空の第二次世界大戦が描かれてゆく。戦況を決するのは「大艦機」と呼ばれる超巨大人型兵器。
各国の特徴丸出しでややアナクロ的デザインの大艦機が、これまた各国の特徴丸出しなパイロットの操縦で拳を交わす、という分かりやすさは他に例えるならGガン的もしくはゲッターロボ號的な魅力があっていいなぁ。面白くなりそうな要素はたっぷりあるんだけど、ちょっと荒唐無稽すぎる部分と大雑把なところがやや残念。むしろ熱さで振り切ってほしい。

*1:鉄道の発明以前、この橋を生きて渡れる者はいなかった、なぜならそこは水も日陰もない、砂漠より過酷な5000キロの荒野だからだ……という設定はちょっとグッとくる