世界の終わりの魔法使い (九龍COMICS)

世界の終わりの魔法使い (九龍COMICS)

世界の終わりの魔法使い (九龍COMICS)

そのデザイン映えするグラフィックと、シンプルながらも力強くイヤミのないキャラクターデザインが正直妬ましい、キーッ。というわけで、あんまり読む機会のなかった西島大介氏作品をたまには読んでみる。世界をいとも簡単に分解してみせる突き放したような感覚。たぶんこの人の根底にあるのは、ハードSFに感じる達観に非常に近い質のものだろう。ワープと称して人間の原子配列を情報として送信して現地で同じ固体を組み立て後、元固体を破壊して破棄、みたいな。非人間的な心地よさという意味で、ダンスミュージックなら四つ打ち。この人にはそのうち映画原作とかやって欲しい。