時をかける少女の初号試写に行ってきた

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これは面白かったですよ!
本作はいちおう前作の20年後(?)くらいの続編でもある完全オリジナルストーリー。まぁ予備知識は不要ですが。
「なんで今、時をかける少女なのか?」という疑問を捨てきれないまま観にいったんだけれど、割と淡々と始まる序盤から、一気にテンポが良くなる中盤に来て、「ああもうこれは小難しい事を考えずに楽しめばいい映画なのね」と気づかされた。
監督は東映アニメーションでさんざん商業作品の最前線の経験をつんだ人。一つ一つのシーンで間を外さない、観客の視線とリズムとお約束を把握した作りこみはかなり軽快で好印象。
これは中高生あたりの年齢のユーザーが、友人を誘って気楽に観にいけて、なおかつほとんどの観客が満足できそう――というアニメ映画としては非常にレアな、「観る人を選ばない秀作」だと言い切っておきます。物語の背景となっている、今どき珍しいくらい牧歌的な学園生活も相まって、「スイングガールズ」とかの客層に近いのかなぁなどと想像。
製作のマッドハウスが貞本顔を非常にナチュラルに演技させているのも密かな見所です。
序盤のちょっと散漫な印象のドラマ作劇が、不思議と往年の角川映画を彷彿とさせるザワザワモヤモヤ感を感じさせるのが不思議だなぁ。