猫の地球儀 焔の章 (電撃文庫)

イリヤの空、UFOの夏 その1 (電撃文庫)の秋山瑞人氏によるイリヤの一年前（２０００年）の作品。
この巻では完結しない上下巻構成なので総合的な感想はまた後で。
しかし、ハヤカワ青背表紙で出ててもおかしくないくらいの純粋SF志向がすごい。しかもイイ感じにオールドスクールなSF臭がする。うーん、しかし気持ちよく読めるなぁ。この人のテキストは小説の内容がどうとか以前に人を惹き付ける魅力がある。
ちなみに本作には人間が一人も出てこない。人間のようなアンドロイドなら一体だけ登場するのだが（表紙の子ね）、彼女はまともな言葉を一言も喋らない、そして残りの登場人物は……まぁ読んでのお楽しみって事で。