25000ページ

 例えば雑誌で言えば「数理科学」から「寫眞週報」まで読むという、いわゆる悪食の域にあると思われる読書趣味ゆえに、現代文学に類するものはどちらかといえば全体的に敬遠気味で、強いて最近の作家でお気に入りを挙げるとすれば安部公房や筒井ッスかねぇ、などとほざきつつ悦に入ってました。当然ライトノベルなんぞは蛇蝎のごとく忌み嫌っており、んなもんはイカ臭い厨房が教室でまわし読みするために存在する消費に特化した暇つぶしアイテムでしょ、などとさんざっぱら触れ回っていたのですが、まぁ、働くことになった会社が会社だしぃ、なんていうなし崩し的理由で、ついに手を出してみたワケですよ、以前から文句をいいつつも横目で気にし続けていたライトノベルとやらをねぇ!(春原風に逆ギレ倒置法) まぁそんなこんなで一年が過ぎ、気づけば本棚には90冊に迫る勢いのラノベ群が鎮座ましましやがってました。そのすべてを足した厚みをざっくりとページ数に変換したところ、おおよそ25000頁という気の遠くなるような数値が爆誕。こりゃ自分がイカ臭い厨房だった頃の年間読書量記録をいまさら超えた可能性も出てきたぞ! まぁ「コッチ系」コンテンツの中では文庫というメディアの形態が意外な利便性を発揮したってのも超消費のひとつの要因であるとわかって、ナルホドナルホドーといった感もあります。文庫形式のオタコンテンツの強みってのは改めて絞殺もとい考察してみようと思います。――と、まぁそんなワケでいきなりブログで読了したラノベの感想とかが出てくる可能性もあるのであまり驚かないでくださいという長い前フリでした。