イライラもキャプチャー!「ペイン・キャプチャー (電撃文庫)」

ペイン・キャプチャー (電撃文庫)

ペイン・キャプチャー (電撃文庫)

「超能力犯罪者と痛みの感覚を共有する」という特殊能力を持った警察官の話。
描写や構成など、全体的に拙い印象はぬぐえないものの、読み終えてみれば意外に新鮮な読書体験ではあった。
主人公宅に押し入った殺人犯がこっちの話をまったく聴かずにゴネまくるくだりなどは、思わず読んでるこちらもイラリと来ていることに気付き、一人でニヤニヤしてしまった。こうゆう読書感覚は従来の電撃文庫には絶対になかったのでは?(良し悪しは別としても) 感触的に、いわゆるケータイ小説に近いのかもね。