2006-06-08 猫の地球儀〈その2〉幽の章 (電撃文庫) 読了 マーヴェラス! 目の覚めるような鮮烈なSF。まったく自由な、見たこともないような発想を、科学という土台の上に立ち上げることで、鮮やかなイメージを喚起させる手がかりとする。つまりSFとは肌の感覚のための道具なのではあるまいか。 作者である秋山瑞人独特の、どこか突き放したような視線、それだからこそ描ききることのできたこの世界は激しくまばゆい光を放っている。 マイ国産SFランキング一位になる作品に電撃文庫で出会うとは……。 SF者は必読。多感な中高生のときに読んでおきたかったなぁ。